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実例はCubase Pro 13 (Windows)です。
Cubaseで作業効率を上げるために覚えておきたい便利なショートカットキーをいくつかご紹介します。ショートカットを覚えることで作業時間の短縮が図れます。DTM初心者であればなおさら知っておく必要があります。ショートカットはたくさんありますので、基本となるものを中心にピックアップしてご紹介します。
筆者の体感上作業時間の2/3くらいに圧縮できるのではないでしょうか?
- Cubaseの基本のショートカット
- Cubaseのショートカット一覧
- Cubaseのショートカット
- 再生・停止 (スペースバー)
- 再生バーを開始位置に戻す 「,」
- キーエディター画面「Enter」/「Return」 (Mac)
- クオンタイズ設定 「Q」
- オブジェクト選択ツール 「1」
- 範囲選択ツール 「2」
- 横方向のズームアウト 「G」 または「Ctrl」+スクロール下
- 横方向のズームイン 「H」 または「Ctrl」+スクロール上
- 全体を見る「Shift」+「F」
- 縦方向のズームアウト 「Shift」+「G」
- 縦方向のズームイン 「Shift」+「H」
- メトロノームのオン/オフ 「C」
- 選択範囲スナップのオン/オフ「J」
- 新規トラックの追加「T」
- テンポ「Shift」+「T」
- テンポトラックエディター「Ctrl」+「T」
- 元に戻す 「Ctrl」+「Z」
- 再実行 「Ctrl」+「Shift」+「Z」
- 保存 「Ctrl」+「S」
- まとめ
- 注釈
Cubaseの基本のショートカット
Cubaseのショートカット一覧
これから説明するショートカットを配置したキーボードイラストを作成しました。
Cubaseのショートカット
再生・停止 (スペースバー)
スペースバーを押すことで、再生と停止を瞬時に切り替えられます。頻繁に使う基本操作です。
再生バーを開始位置に戻す 「,」
「,」キーを押すと、再生バー(プロジェクトカーソル)がプロジェクトの開始位置に瞬時に戻ります。新しいセクションの再生を開始する際に便利です。
キーエディター画面「Enter」/「Return」 (Mac)
「Enter」/「Return」でキーエディター(ピアノロールの別ウインドウ)が全画面表示、または閉じるになります。
クオンタイズ設定 「Q」
クオンタイズを適用する際に「Q」を押して、指定したグリッドに音符をスナップさせることができます。正確なリズム調整が可能です。
quantizeクオンタイズのqですね
クオンタイズとは、録音されたMIDIやオーディオのタイミングを自動的に補正し、グリッドに沿った正確なリズムに揃える機能です。演奏時に少しずれたノートや音符を、指定したタイミングに整列させることができます。
グリッドとは、プロジェクトウィンドウ上で音楽の時間を小節や拍などの単位で視覚的に区切る基準線のことです。このグリッドに基づいて、オーディオやMIDIデータを正確に配置・編集することができます。グリッドを使うことで、リズムやタイミングを正確に合わせやすくなり、演奏データの編集が効率的に行えます。
スナップ機能とは、タイムライン上のイベントやカーソルが指定したグリッド(小節や拍など)にピタリと吸着するように配置される機能です。これにより、タイミングの正確な調整が簡単になり、音楽のリズムやテンポに沿った編集が可能です
オブジェクト選択ツール 「1」
「1」キーでオブジェクト選択ツールに切り替え、イベントや部分を簡単に選択できます。頻繁に使用する操作の一つです。
またこのオブジェクト選択ツールの状態で、「Ctrl」キーを押し続けている間は、一時的に鉛筆ツールになりますので、こちらも併せて覚えると楽に打ち込み作業ができます。「Ctrl」キーを離すと元のオブジェクト選択ツールに戻ります。
イベントは、クリップをタイムライン上に配置する際に作成される表示要素です。イベントはプロジェクトの再生における具体的な時間と場所を管理し、長さを調整したり、特定の部分を再生したりできますが、元のクリップには影響を与えません。この構造により、イベントごとに異なるエフェクトをかけたり、リズムに合わせた配置変更が自由に行えます 。
クリップは、Cubaseの「プール」に保存されるオーディオやMIDIの元データを指します。オリジナルの録音ファイルやインポートされたデータそのものであり、プロジェクト内で複数回利用することが可能です。クリップ自体に直接変更は加えず、編集や配置に使用される要素が「イベント」となります。
範囲選択ツール 「2」
「2」キーで範囲選択ツールに切り替え、個々のクリップやイベントを操作できます。直感的な編集が可能です。
横方向のズームアウト 「G」 または「Ctrl」+スクロール下
「G」で イベントディスプレイやキーエディター(ピアノロール) のズームアウト、または「Ctrl」+マウススクロール下方向
引いて見る、全体が見渡せる、俯瞰するかたちになります。プロジェクト全体の把握に役立ちます。
横方向のズームイン 「H」 または「Ctrl」+スクロール上
「H」でイベントディスプレイやキーエディター(ピアノロール)のズームイン、(または「Ctrl」+マウススクロール上方向)
寄って見る、細かく見る、仰視するかたちになります。詳細編集に役立ちます。
右肩上がりで覚えるとよいです。
左の『G』が小さい=倍率が小さい
=ズームアウト、
右の『H』が大きい=倍率が大きい
=ズームイン。
Cubaseに限らず、ものやソフトの操作系は右肩上がりで基本設定されてます。これは機構系エンジニアである筆者testu7017の見解です。
全体を見る「Shift」+「F」
「Shift」+「F」でイベントディスプレイやキーエディター(ピアノロール)の全体を見れます。
縦方向のズームアウト 「Shift」+「G」
「Shift」+「G」でズームアウト、プロジェクトゾーンやキーエディター(ピアノロール)全体が上下圧縮される見栄えになります。プロジェクト全体の把握に役立ちます。
縦方向のズームイン 「Shift」+「H」
「Shift」+「H」でズームイン、プロジェクトゾーンやキーエディター(ピアノロール)が上下に広がる見栄えになります。詳細編集に役立ちます。
メトロノームのオン/オフ 「C」
「C」キーを押すとメトロノームの音をオン/オフできます。録音時やテンポ確認時に便利です。
countカウントのcと覚えましょう
選択範囲スナップのオン/オフ「J」
選択範囲のスナップ機能をワンタッチでオン/オフできます。細かい編集作業時に便利です。
新規トラックの追加「T」
「T」 で「トラックを追加」ダイヤログが出現し、新しいトラックを素早く追加できます。作曲中に頻繁に使うトラック追加が簡単になります。
テンポ「Shift」+「T」
「Shift」 + 「T」
再生テンポを変更します。
テンポトラックエディター「Ctrl」+「T」
テンポトラックエディターの表示をオン/オフします。このショートカットはあまり使いませんが、前出の『新規トラックの追加』『「T」テンポ「Shift」+「T」』と間違えないように区別しましょう。
元に戻す 「Ctrl」+「Z」
作業したものをもとに戻す、Excelなどのほかのアプリでも標準的なショートカットです。
再実行 「Ctrl」+「Shift」+「Z」
「Ctrl」+「Z」後、再度もとに戻すショートカットです。
保存 「Ctrl」+「S」
「Ctrl」+「S」でプロジェクトファイルを保存です。Excelなどのほかのアプリでも標準的なショートカットです。アプリが落ちる可能性があるため、作業が無駄にならないように頻繁に保存しましょう。
save保存のsと覚えましょう
まとめ
基本のキーボードショートカットを駆使して作曲作業を効率化しましょう。効率化して余った時間はリラックスしたりクリエイティブな時間を過ごしましょう。またキーボードショートカットは任意に作成できます。デフォルトで用意されたキーボードショートカットの使いこなせたら、ステップアップしてご自身でもキーボードショートカットを割り当てて活用してみましょう。
初期設定のキーボードショートカットはカテゴリー別に整理されています。
注釈
1.Cubase編集画面の名称
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