筆者は機械系エンジニアとして、IT関連製品の設計に従事しています。そのため、仕事の中で特許調査を行う機会が少なくありません。しかし、特許文献の独特な表現には慣れておらず、理解に時間がかかってしまうことがあります。そこで、最近はChatGPT(GPT-4o/4)を活用して、特許文献や社外秘ではない議事録などの要約を効率的に行うようにしています。このツールのおかげで、非常に短時間で内容を把握できるため、業務の時短に大いに役立っています。
GPT-4o/4と指定する理由は、ChatGPTの中でもこのバージョンだとPDFを読み込めるからです。(2024年9月29日現在)
この記事では、筆者が実際に使用しているChatGPTで特許文献を要約するための具体的な方法をご紹介します。ぜひ、皆さんもこの事例を参考にして、さまざまな場面でChatGPTを活用してみてください。
ChatGPTを使った特許文献要約の一例
GPT-4o/4プロンプト例
以下のプロンプトを使用することで、特許文献の要約を簡潔に行うことができます。
あなたは弁理士の資格を持つ知的財産コンサルティングです。
以下条件で添付特許明細書を要約して表形式で出力してください。
#特許番号:特許第
#発明の名称:
#説明:
#特許請求の範囲:
#実施の形態:
#要約:200文字以内で簡潔に
GPT-4o/4への指示の仕方
GPT-4o/4からの出力回答
そのままでは要約できないもの
文字がテキストではなく、画像で埋め込まれるPDFの場合、GPT-4o/4では読み込めません。
そのため以降の下ごしらえが必要です。
- 無料でWEB版のOCRできるサイトがありますので、そのOCR機能を用いてテキストデータをテキストファイルに書き出します。
- 書き出したテキストファイル(拡張子.txt)を添付、プロンプトをインプットしGPT-4o/4に指示します。
筆者の特許文献要約時間
いつもなら10枚程度でしたら2時間ほどかかりましたが、今はChatGPT4o/4を使うと15分くらいで終わってしまいます。時間、費用が大幅に削減できて効率的で非常によいと思います。
Chat GPTの料金
iPhone経由よりPC経由でのサブスクリプションの方が若干お安いです。ChatGPTに限らずアプリ経由とPC経由でサブスク契約する場合にはPC経由が安い傾向です。例えばX(旧Twitter)があげられます。
まとめ
この方法を使えば、特許文献の理解にかかる時間を大幅に短縮できるので、ぜひ試してみてください。
不明な点があれば、ぜひお知らせください!
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