ビジネスマン必見!vlookup関数で業務効率が劇的にアップする方法

ビジネスマン必見!vlookup関数で業務効率が劇的にアップする方法
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tetsu7017
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比較するときに目視確認している方いませんか?目視して該当したものをコピペしてませんか?Excelは表作成ソフトではなく表計算ソフトです。Excelにやってもらいましょう!

この投稿の対象者
  • Excel初心者~中級者
  • ビジネスで効率化を目指す営業職、経理職、事務職などのかた
  • 時短術やExcelの活用法を求める読者
  • Excelの基本操作はわかるが関数に不安がある
この投稿を読むメリット
  • vlook関数を使った業務効率化ができる
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ビジネスマンに必要なExcelスキル

Excel操作は業務効率に直結します。vlookup関数はその中でも最も使える関数です。

vlookup関数とは?基礎から解説

定義、使い方の概要

使用例(商品コードから商品名を引っ張るなど)

ExcelのVLOOKUP関数は、指定した値を表の左端の列から縦方向に検索し、対応する行の指定した列の値を取得するための関数です。

tetsu7017
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本業ではBOMリストの照合などで使用してます

BOM(ビル・オブ・マテリアルズ)とは、日本語で「部品表」と呼ばれ、製品を作るために必要な部品や材料の一覧表のことです。BOMは、製品の設計から製造、在庫管理、コスト計算まで、製造業における多くの場面で重要な役割を果たしています。適切なBOMの管理により、効率的で正確な製品製造が可能になります。

基本構文

=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索の型])

引数の説明:

  • 検索値: 検索したい値(例: 商品コード)。
  • 範囲: 検索対象となる表の範囲。
  • 列番号: 範囲内で、取得したい値が存在する列の番号(左から1, 2, 3, …と数えます)。
  • 検索の型: 完全一致を求める場合は「FALSE」、近似一致を求める場合は「TRUE」。ここは通常はFALSEにすれば良いです。省略するとは「TRUE」になってしまうため「FALSE」と明示しましょう。

注意点:

  • 検索対象の表の左端の列に検索値が含まれている必要があります。
  • 範囲指定は絶対参照($記号)を使用すると、数式をコピーした際に範囲がずれません。
  • 検索の型をFALSEに設定することで、正確な一致のみを検索します。

この関数を活用することで、大量のデータから必要な情報を効率的に取得できます。

vlookup関数で解決できる3つの課題(具体例)

例1: 売上データから該当商品の詳細を検索

ExcelのVLOOKUP関数を使用して、売上データから特定の商品コードに対応する商品名や単価を検索する手順は以下のとおりです。

売上データから該当商品の詳細を検索
  • 手順1
    商品マスター表の作成
    VLOOKUP関数-例1サンプル

    • 商品コード、商品名、単価を含む商品マスター表を作成します。

    • 例:

    商品コード 商品名 単価

    1001 チーズバーガー 300

    1002 フライドポテト 150

    1003 コーラ 100

  • 手順2
    売上データ表の準備

    • 売上データ表に、商品コード、商品名、数量、金額などの列を用意します。

    • 商品名と単価の列は、VLOOKUP関数で自動的に入力されるようにします。以下の手順3、4で説明します。

  • 手順3
    VLOOKUP関数の入力

    • 売上データ表の「商品名」を表示したいセル(例: B2)に以下の数式を入力します。

    =VLOOKUP(A2, 商品マスター!$A$2:$C$4, 2, FALSE)

    • A2: 売上データ表の「商品コード」が入力されているセル。
    • 商品マスター!$A$2:$C$4: 商品マスター表の範囲。
    • 2: 商品マスター表の左から数えて2列目(商品名)を指定。
    • FALSE: 完全一致で検索。
  • 手順4
    単価の自動入力

    • 「単価」を表示したいセル(例: C2)に以下の数式を入力します。

    =VLOOKUP(A2, 商品マスター!$A$2:$C$4, 3, FALSE)

    3: 商品マスター表の左から数えて3列目(単価)を指定。

  • 手順5
    数式のコピー

    B2およびC2セルの数式を、売上データ表の必要な範囲にコピーします。

    ※C2セルの右下にカーソルを合わせ、十字マークにしてドラッグすると速いです。

  • 手順6
    売上データの入力

    売上データ表の「商品コード」列に商品コードを入力すると、対応する商品名と単価が自動的に表示されます。

この手順により、商品コードを入力するだけで、対応する商品名や単価が自動的に表示され、入力ミスの防止や作業効率の向上が期待できます。

例2: 従業員名簿から部署情報を自動取得

例として、従業員名簿と部署リストがあると仮定します。

vlookup関数で従業員名簿から部署情報を自動取得
  • 手順1
    前提データを準備する
    • 従業員名簿(「名簿」シート)従業員ID名前部署ID部署名101田中太郎A01102山田花子B02
    • 「部署名」列を空白にしておきます。ここにvlookup関数で情報を自動入力します。

    • 部署リスト(「部署リスト」シート)部署ID部署名A01営業部B02総務部
  • 手順2
    使用する関数

    =VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索方法)

    • 検索値: 部署ID(従業員名簿の部署ID列)
    • 範囲: 部署リスト全体
    • 列番号: 部署リスト内の「部署名」が何列目か(左から数える)
    • 検索方法: 完全一致の場合は「FALSE」
  • 手順4
    vlookup関数を入力

    名簿の1行目の「部署名」セル(例: 名簿!D2)を選択。以下の式を入力します:

    =VLOOKUP(C2, 部署リスト!A:B, 2, FALSE)

    式の意味:
    C2: 検索値(従業員名簿の「部署ID」)
    部署リスト!A:B: 部署リスト全体の範囲
    2: 範囲の2列目(部署名)を返す
    FALSE: 完全一致で検索

  • 手順5
    下の行にコピー
    例 コピー

    D2セルの右下にカーソルを合わせ、十字マークにしてドラッグ。


    例 ドラッグ後

    全従業員の部署名が自動入力されます。

例3: 月次レポート作成の効率化

以下は、vlookup関数を活用して月次レポート作成を効率化する手順です。月次売上レポートを例に、データの検索・集計を自動化します。

月次レポート作成の効率化
  • 手順1
    前提データを準備する
    元データーシート

    売上データ一覧(「元データ」シート)商品コード売上金額A00110,000A00215,000A00312,000


    商品マスターシート

    商品リスト(「商品マスター」シート)商品コード商品名単価A001商品A1,000A002商品B1,500A003商品C1,200


    月次レポート

    月次レポート(「月次レポート」シート)商品コード商品名売上金額A001A002A003

    「商品コード」列に元データの「商品コード」をコピーするか、自動入力されるよう設定。

  • 手順2
    月次レポートの準備
    月次レポート
    • 「商品名」列を自動取得
      vlookup関数を使って「商品マスター」シートから商品名を取得します。
      • セルB2に以下を入力:
        =VLOOKUP(A2, 商品マスター!$A$2:$C$4, 2, FALSE)
      • A2: 検索値(商品コード)
      • 商品マスター!$A$2:$C$4: 商品マスターの範囲
      • 2: 商品名の列番号
      • FALSE: 完全一致で検索
  • 手順3
    「売上金額」列を自動取得
    月次レポート
    1. 元データの売上金額を取得します。
    2. 「売上金額」列を自動取得
      • 元データの売上金額を取得します。
      • セルC2に以下を入力:
        =VLOOKUP(A2, 元データ!$A$2:$B$4, 2, FALSE)
  • 手順4
    範囲を固定してデータの整合性を確保
    • 範囲固定の方法
      セル参照を固定するために $ を使います:
      =VLOOKUP(A2, 商品マスター!$A$2:$C$4, 2, FALSE)
  • 手順5
    全データに反映
    • コピーとドラッグ
    月次レポート

    最初のセル(例: B2, C2)の右下にカーソルを合わせ、


    月次レポート

    ドラッグして下の行にコピーします。

  • 手順6
    集計や分析を追加
    • 小計・合計を計算
      売上金額列の下に合計を追加:
      =SUM(C2:C4)
    • ピボットテーブルの活用
      月次データをピボットテーブルで可視化して、商品別やカテゴリー別の売上分析を行います。
  • 手順7
    注意点
    • データの更新を簡単にする
      商品マスターや元データが更新された場合、vlookup関数が自動で最新データを反映するように設定。
    • データ整合性の確認
      商品コードのスペルミスや重複を防ぐため、データ入力を慎重に行う。

この手順により、「月次レポート」シートに以下のようなデータが自動で作成されます:

商品コード商品名売上金額
A001商品A10,000
A002商品B15,000
A003商品C12,000

この方法を使えば、データ入力ミスを防ぎつつ、効率的に月次レポートを作成できます!

vlookupを効果的に使うコツ

絶対参照($記号)の使い方

  • 範囲を固定するために、範囲指定を以下のように変更します
    例 =VLOOKUP(C2, Sheet2!$A$1:$B$3, 2, FALSE)
  • $を使うことで、コピーした際範囲がずれないようにします

筆者の実感

筆者の場合には主にBOMの作成とチェックにvlookup関数を活用しています。このvlookup関数を知ってからは、肌感覚ですがBOM作成とチェックが2日かかっていたのが、半日で済むようになりました。また数字や文字列のインプットミスがすくなくなりました。目視とコピペによる人間の作業では抜け漏れが発生する上、時間もかかります。

tetsu7017
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楽になって余った時間はクリエイティブな活動に使いましょう

まとめ

これから始めるvlookup関数活用術「まずはシンプルな表で練習を始めましょう」

さらにvlookup関数を学びたい方はこちらの書籍がおすすめです。この「VLOOKUP関数のツボとコツがゼッタイにわかる本」で筆者は学び、大きな武器を手に入れました。

よろしければ引き続きこちらをお読みいただくと、知識が深まります。

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プロフィール
この記事を書いた人
tetsu7017

本業:IT製品機構設計エンジニア|副業:マルチクリエイター(DTMer、ホームページ作成、AI絵師、ブロガー、ライター)、江戸時代から続く家業の提灯海外販売を推進| 1970年生まれ

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