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筆者は機械系エンジニアとして、IT関連製品の設計に従事しています。そのため、仕事の中で特許調査を行う機会が少なくありません。しかし、特許文献の独特な表現には慣れておらず、理解に時間がかかってしまうことがあります。会社ではChatGPT-4o/4は使用できませんが、代わりにMicrosoft Copilotが使用できる環境にあります。Microsoft Copilotを活用して、特許文献の要約を効率的に行うようにしています。このAIツールのおかげで、非常に短時間で内容を把握できるため、業務効率に役立っています。その事例を投稿します。
また、以前の記事では、ChatGPT-4o/4で特許文献を要約するための具体的な方法をご紹介しましたので、こちらもよろしければ参照お願いします。
Microsoft Copilot(コパイロット)とは?
Microsoft社が提供する生成AIツールで、文章や画像の作成やチャットができます。Copilotは基本的にChatGPT-4をベースとしたAIツールのため、Microsoft版ChatGPTと言えます。ChatGPT-4を無料で利用できる唯一のプラットフォームはこのCopilotです。(2024年11月1日現在)
copilotとは?その意味
そももそcopilotの意味は何?と疑問がわきましたので、ネット調べてみました。有名なウェブ英語辞書のweblioに記載がありました。
co-pilotとは副操縦士
引用元: https://ejje.weblio.jp/content/co-pilot
ついでにcoという部分に意味を確認しました。
接頭辞〔co-〕はその意味・性質として、「共同、協力」を表します。 名詞はふつう、人、物、概念の名前を表す語です。
引用元: 接頭辞「co」を持つ英単語をまとめて覚えよう!
副操縦士の役割についても確認しました。
副操縦士は航空機の最高責任者である機長の補佐をしたり、機長業務の代行をします。
引用元: 副操縦士は機長をしっかり補佐するパイロット
つまりコパイロットとは、あなたを機長にみたてると、あなたを補佐するパートナーの副機長、ということです。
Copilot(コパイロット)の活用事例、特許文献を要約させてみる
以下に2つの方法を詳細説明します。
Copilot(コパイロット)に特許文献PDFファイルを読み込ませて要約させる
- 手順1プロンプト入力
下記プロンプト(一例)をインプット枠(上記赤枠)に入力。
添付PDFの特許について、特許コンサルティング担当の知見で、小学生にもわかりやすく600文字程度に要約してください。
- 手順2PDFファイル添付
「+」を押して、ダイアログがでてくるので、添付したいファイルを選ぶ。
- 手順3指示
「↑」ボタンを押し、メッセージを送信する。
Copilot(コパイロット)に特許番号で指示する
- 手順1プロンプト入力
下記プロンプト(一例)をインプット枠(上記赤枠)に入力。
特許コンサルティング担当の知見で、小学生にもわかりやすく600文字程度に要約してください。特開***********について教えてください。
- 手順2指示
「↑」ボタンを押し、メッセージを送信する。
指示するとcopilotが特許文献を公開しているサイトに行って当該特許を読み込みます。
おすすめはPDFを読み込ませるやり方です。特許番号で指示するときにはプロンプトにより出力が大きく変わってしまいます。そのためこの方法はプロンプトの厳密さが必要です。PDF読み込みのほうがプロンプトが軽くて済みますし安定した回答が得られました。
Copilot(コパイロット)と ChatGPTの違い
Copilot(コパイロット)と ChatGPTの出力比較
以前の投稿でChatGPT-4oにPDFを読み込ませる方法を紹介しました。
今回はCopilotとの比較のためChat GPT(正確にはChatGPT-4o有料版)にも特許番号指示で要約する方法でも要約してもらいました。
特許番号指示の方法では、chatGPTがCopilotよりも正確に要約できています。
Copilotについて
Microsoft Copilot(コパイロット)は、Microsoftが開発した生成AIツールで、主にMicrosoft 365製品(Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなど)と連携して動作します。AIが「副操縦士」としてサポートし、人間の作業を補助する形で、ミスを減らし業務効率を高めます。
ChatGPTについて
ChatGPTは、アメリカのOpenAI社が開発した対話型AIで、2022年11月に公開されました。有料版と無料版があります。ChatGPTは質問応答だけでなく、文章の要約、アイデアのブレインストーミング、コード作成や翻訳など、多岐にわたる用途に利用されています。先日、弱点とされたネット検索が強化されてますますパワーアップしており、今後も目が離せません。
OpenAIとMicrosoftは、人工知能(AI)分野で緊密なパートナーシップを築いています。2019年、MicrosoftはOpenAIに10億ドルを投資し、以降も数十億ドル規模の投資を継続しています。この協力により、MicrosoftはOpenAIの技術を自社製品に統合し、AIの進歩を加速させています。
参考までにCopilotとChatGPTにそれらの違いについて説明してもらいました(笑)
Copilotが柔らかく一般ユーザー向きの回答に、またChatGPTはより技術的な回答になりました。ChatGPTは筆者が使いこんでおり技術者ということも理解したべースのため、このような回答になっているかもしれません。
Copilot(コパイロット)のプラン料金と有料版と無料版の違い
Microsoft Copilotの料金は、プランによって異なります。(2024年11月1日現在)
プラン | 料金 |
---|---|
Copilot 基本的なAI機能を提供。個人ユーザー向け。 | 無料 |
Copilot Pro Word、Excel、PowerPoint、Outlookなどのアプリケーションで高度なAI機能が利用可能 | 月額 3,200 円 |
Copilot for Microsoft 365 Teamsなどのビジネス向けアプリケーションと連携し、組織全体での生産性向上をサポート | 月額 4,497 円 |
Copilot Studio 法人向けで自社データを活用するなどしてカスタムコパイロットを作成可能 | 月額 25,000 円(税抜) |
まとめ
Microsoft Copilotは、ビジネスアプリケーションにおいて日々の業務効率化と生産性向上に大きな可能性を秘めています。特に、データ分析や文書作成といった定型業務を自動化することで、実務担当者が本来注力すべき実務や専門分野に集中できる環境を提供します。これにより、業務のスピードと精度が向上し、チーム全体の生産性が上がることで、ビジネス目標の達成にも貢献するでしょう。
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