今更聞けないチャットGPTの使い方!

ChatGPTの使い方
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今さら聞けない方に、おおまかな使い方をご説明します。お役に立てれば幸いです。

tetsu7017
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仕事でも私生活でも、ChatGPTを活用しています

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ChatGPTを使うのにプログラムは必要?

プログラムではなく、プロンプトと呼ばれるテキスト形式の指示を使用します。プログラムやコードの知識は不要で、日常的な言葉を使ってプロンプトを作成できます。

チャットGPTのプロンプトとは?

プロンプトとは、ChatGPTに質問や指示を与えて回答を得るためのテキスト入力のことです。具体的には下記のような手順になります。

ChatGPTにプロンプト指示を送り回答を得る手順
  • 手順1
    目的の明確化

    達成したいことや解決したい問題を明確にします。

  • 手順2
    具体的な指示の作成

    ChatGPTに期待する役割やタスクを具体的にします。

  • 手順3
    情報の提供

    必要に応じて、ChatGPTが参考にできるデータや背景情報を用意します。

  • 手順4
    条件の設定

    出力形式や制約事項(例:文字数、会話のトーン)を指定します。

  • 手順5
    入力フィールドへの入力
    PCのUI

    プロンプトを『入力フィールド』に入力し、送信することで指示を送れます。PCの場合には、「Enter」/「Return」を押すと送信されます。続けて改行したい場合には、「Shift」+「Enter」/「Return」を押しましょう。

    iPhoneのUI

    iPhoneなどのスマートフォンは上記のようなUIです。右下の〇↑を押すと入力されたプロンプトを送信します。

  • 手順6
    回答の確認とフィードバック

    得られた回答を確認し、必要に応じて追加の質問や修正指示を行います。

ChatGPTは複数回のやり取りを前提とする場合が多く、2~3回の質問と回答で解決する傾向があります。短いトークン(文字数)で出力を設定すると、回答の精度が上がる場合があります。

また、ChatGPTは会話を重ねる中で、最初と最後の内容を覚えやすい一方で、中間部分の情報が抜け落ちることがあります。

ChatGPTフラッグシップモデルのGPT-4oは音声での指示や画像入力もできるマルチモーダルモデルです。

マルチモーダルとは、テキスト、画像、音声など、異なる種類のデータ(モダリティ)を統合して処理する技術やアプローチを指します。これにより、AIは複数の情報源を統合し、文脈を踏まえた回答や生成が可能になります。

万能なプロンプトとして、『原因の特定、確認、解決方法の提示』を依頼するという形式が役立ちます。どんなものにも使えます。 

筆者はDTM(コンピューターミュージック)作曲しています。Cubaseという楽曲を作るソフトの操作方法がわからないときやトラブったときによくChat GPTに相談します。その一例として下記のようなプロンプトが考えられます。

DAW・Cubaseベテランオペレーターの視点で回答してください。

プロジェクトを再生しましたがある時から音が出なくなりました。推定原因とその確認と解決方法の手順書を作ってください。

#回答条件

判らないことは不明と回答してください。または適宜質問してください。

手順をステップバイステップで指示してください。

#使用機種条件

Cubase Pro 13 Windows版を使用しています。


プロンプトの書き方のコツ

プロンプトの書き方のコツ1:step by step

プロンプトの例は「Windows 10でタスクバーが動かない場合の解決方法をステップバイステップで教えてください。」です。これで下記のような回答を得れます。

ステップ 1: ログを確認してエラーコードを特定
ステップ 2: エラーコードに関連するドキュメントを参照
ステップ 3: 設定を修正し、再度テスト

プロンプトの書き方のコツ2:役割や人格付与

役割や人格の設定は、AIの回答を特定のニーズや状況に合わせるための強力な手段です。目的に応じて工夫すると、より有益な出力が得られます。プロンプトに役割や人格を付与する理由とその効果は下記のとおりです。

役割や人格付与の理由

理由の1つ目は回答の精度を向上させるためです。ChatGPTは入力された指示や文脈に基づいて回答を生成しますが、具体的な役割や人格を指定することで、回答のトーンや内容を最適化できます。例として「Microsoftの技術者の視点で回答してください」と指定すると、技術的で正確な回答を目指すようになります。

2つ目は専門性を持たせるためです。特定の専門分野や状況に適した回答を引き出すために、AIに役割を与えることで、知識の焦点を合わせられます。例として「弁護士の視点で解説してください」→法律的な観点を強調できます。

3つ目は文脈の一貫性を保つためです。会話のトーンやスタイルを一定にするために、人格(例: 柔らかい口調、厳格なトーン)を指定することが有効です。

理由の4つ目はユーザーの期待を満たすためです。ユーザーが求めるスタイルや専門性に応じた回答を得ることで、コミュニケーションの効率が向上します。

役割や人格を付与することで得られるメリット

メリットの1つ目は回答が文脈に沿いやすくなります。明確な役割を指定することで、AIが回答を生成する際に迷いを減らし、一貫性のある出力を得やすくなります。例えば「教師の視点」→教育的でわかりやすい回答になります。「エンジニアの視点」→技術用語や手順が適切に含まれる回答になります。

2つ目は内容がターゲットに合致します。読者やユーザーのニーズに合わせたトーンや専門性を持たせることができ、実用的な結果を得られます。例えば マーケティングの提案を「広告代理店のプロ視点」で説明します。

3つ目は誤解を減らすことができます。AIの「役割」を明示することで、曖昧な回答や不要な情報を排除できます。例えば「初心者向けに説明」→専門用語を避けた簡潔な解説になります。

メリットの4つ目は親しみやすさ・信頼性の向上です。人格を設定することで、親しみやすい口調や信頼感のある文章を生成できます。例えば「親切なアシスタント」→柔らかい口調になります。「厳格な教授」→厳密なトーンで詳細な説明になります。

プロンプトの書き方のコツ3:「#」をつけて意味付けする

プロンプトで条件などを定義する場合によく「#」をつけます。ChatGPTプロンプトで「#」を使う理由は以下の通りです。

#をつける理由

1つ目はセクションや見出しの区切りです。「#」はMarkdown(マークダウン)形式で見出し(ヘッダー)を表す記号です。他のプラットフォーム(GitHub、Notion、ブログエディタなど)とも互換性があります。プロンプト内で「#」を使うと、テキストを整理し、構造を分かりやすくなります。また各セクションを目立たせることで、AIがコンテキストをより正確に理解できます。

2つ目は意味付け・優先度付けです。Markdownでは「#」の数に応じて見出しの階層(H1~H6)が決まります。

  • #: 主見出し(最重要情報)
  • ##: 副見出し(主見出しの詳細)
  • ###: 小見出し(さらに細かい内容)

これにより、AIが文脈を階層的に解釈しやすくなります。また他の記号(例: * や -)に比べ、視覚的に見出しとして認識しやすい。AI(特に技術的ドキュメントの生成)では、構造化されたプロンプトを提示することで、より正確な回答を得やすくなります。

プロンプトの書き方のコツ4:修正依頼したときには変更理由を聞く

ChatGPTの使い方と一つとして、自分が作った文章などを修正依頼する場合がありますが、そのときのプロンプトに『変更点の理由を記載してください』を付け加えましょう。変更した理由を確認するとその対応が正しかったかわかるし、自分が知らない背景を知ることになり、非常に有意義です。

プロンプトの書き方のコツ5:丁寧な言葉で指示する

プロンプトの文体について、ChatGPTは丁寧語とカジュアルな表現のどちらにも対応できます。ただし、丁寧な言葉遣いを用いることで、AIがより正確に意図を汲み取り、質の高い回答を引き出せる可能性がありますこれは、明確で具体的な指示がAIの理解を助けるためです。一方、カジュアルな表現でも適切な回答を得られる場合もあります。重要なのは、目的や状況に応じて文体を使い分け、AIに対して明確で具体的な指示を提供することです。例えば、ビジネス文書の作成を依頼する際には丁寧な言葉遣いが適している一方、日常的な質問ではカジュアルな表現でも問題ありません。最終的には、AIに伝えたい内容が正確に伝わるよう、文体や表現を工夫することが求められます。

プロンプトの書き方のコツ6:「深呼吸をして」を加える

プロンプトに「深呼吸して」といったフレーズを含めることで、ChatGPTの回答精度が向上するという報告があります。これは、AIモデルが学習時に「深呼吸して考える」といった表現を含む高品質なデータに多く触れている可能性があり、その結果、同様のフレーズを含むプロンプトに対してより慎重で詳細な回答を生成する傾向があるためと考えられます。ただし、この効果は特定の状況やモデルに依存する可能性があり、すべてのケースで有効であるとは限りません。そのため、プロンプトの工夫として試してみる価値はありますが、必ずしも効果が保証されるものではないことを念頭に置いてください


チャットGPTの回答に間違いが多いのはなぜ

ChatGPTが間違う理由には、以下のような要因があります。

間違いが多い理由

1つ目は学習データの限界です。ChatGPTは膨大なデータを学習していますが、その情報が不完全または時代遅れである場合があります。ただしリアルタイムでのWEBデータアクセス可能な場合(GPT4o)を除きます。

2つ目はコンテキストの誤解です。入力された質問の意図や文脈を誤解することがあります。 曖昧な質問や複雑な指示では、回答がズレる可能性が高いです。

3つ目は言語モデルの性質です。言語モデルは「最も適切そうな」回答を予測する仕組みですが、必ずしも事実と一致するとは限りません。言語的に正しいが、内容が誤っているケースが生じやすいです。

4つ目は特定の分野の専門性不足です。医学、法学、技術分野などでは専門的な正確性を求められる内容に対応しきれない場合があります。学習データの深さや範囲が不十分なことが原因です。

5つ目は質問の曖昧さや不足です。ユーザーからの質問が具体性を欠いている場合、AIが適切な回答を生成できないことがあります。例えば 「この設定をどうすればいい?」など、背景情報が不足している場合などです。対策は具体的で明確な質問をすることです。必要な情報や条件を明示することで、AIの回答精度が向上します。また対策例として『情報が不足して分からないことは質問してください』とプロンプトに入れます。

6つ目は想像での回答です。ChatGPTは「知らない」と言う代わりに、最も可能性の高い回答を生成しようとします。これが事実と異なる回答を生む原因になります。対策例として『判らないことは不明と回答してください。』とプロンプトに入れます。

7つ目の理由は、微妙なニュアンスや言葉の選び方です。言語や文化的背景による微妙なニュアンスを正確に捉えられない場合があります。特に日本語の多義語や敬語表現でのミスが起こりやすいです。対策として、英語で質問すると回答精度が高まります。英語が苦手な方はDeepLを活用して英訳してください。

間違いを減らす工夫

回答の裏付けを取るようにしましょう。(エビデンスをとる)提示された回答を必ず公式ドキュメントや信頼できる情報源で確認しましょう。

AIを補助的なツールとして利用します。AIの回答は参考程度とし、最終的な判断には人間の確認を加えましょう。

また間違いが見つかった場合、その部分を指摘して質問し直すと、より適切な回答が得られることがあります。

チャットGPTに仕事を奪われる?

過去の機械やコンピューターが人間社会を乗っ取るSFのように、チャットGPTが仕事を奪って人間が無職になるということは現時点ないと思われます。そもそも間違いが多いですし(笑)

ChatGPTより出力された回答をベースやたたき台として使用できますが、そっくりそのまま全部は使えません。必ず、人間が目を通して確認した上で間違いがあれば修正して完成させる、が基本になります。競争相手ではなく相棒やアシスタントです。ChatGPTは万能ではありませんが、適切に活用することで効率的なサポートを得られます。

まとめ

ChatGPTは、私たちの日常や仕事を支える強力なアシスタントです。以下のポイントを押さえて活用することで、さらに便利で効率的な使い方が可能になります。

  • プログラム不要で簡単:プロンプトを使ったシンプルな操作で、特別なスキルは不要です。
  • 効果的なプロンプト作成:具体的な指示や役割の付与、丁寧な言葉遣いで、質の高い回答が得られます。
  • 間違いを減らす工夫:曖昧な指示を避け、回答を信頼できる情報源で確認することで、正確性を高められます。
  • アシスタントとして活用:ChatGPTは万能ではないものの、適切に使えば日常の課題解決や効率化に大きく貢献します。

AIを恐れるのではなく、その特性を理解し活用することが、私たちの可能性をさらに広げる鍵です。まずは手軽なプロンプトから始めて、日常生活や仕事のサポート役として取り入れてみてください!


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プロフィール
この記事を書いた人

本業:IT製品機構設計エンジニア|副業:マルチクリエイター(DTMer、ホームページ作成、AI絵師、ライター)、江戸時代から続く家業の提灯海外販売を推進| 1970年生まれ

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