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Cubasis 3で作業効率を向上させるための5つのハック

Cubasis 3で作業効率を向上させるための5つのハック
この記事は約14分で読めます。

筆者は外出先では、作曲のアイデアをiPhoneのCubasis3でメモ代わりに使ってます。鼻歌もiPhoneの内臓マイクで入力できるので便利です。このCubasisプロジェクトデータをCubase Pro 13にインポートして活用しています。

tetsu7017
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ウェブ上にCubasisの記事が少なく困っている方や日本語版のマニュアルがなくて困っている方いらっしゃいませんか?

Cubasis 3での作業効率を向上させるための5つのハックを解説します。

この投稿の対象者
  • DAWアプリCubasis3のユーザーで作業効率を向上させたい方
この投稿を読むメリット
  • Cubasis3での作業効率化が図れます

実例はCubasis3 です。

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ハック①:サンプルやプリセットの整理

Cubasisでプロジェクト開始前にサンプルやプリセットをカテゴリー別に整理することで、作業効率が向上します。以下の方法をご提案します。

サンプルやプリセットの整理
  1. フォルダ構造の整理
    • サンプルの分類: ジャンル(例:Rock、Jazz)、楽器(例:Drum、Guitar)、テンポなどのカテゴリー別にフォルダを作成し、サンプルを整理します。
    • プリセットの分類: インストゥルメントやエフェクトの種類ごとにフォルダを作成し、プリセットを保存します。
  2. ファイル命名規則の設定
    • サンプルやプリセットのファイル名に、テンポ、キー、特徴などの情報を含めることで、検索性が向上します。(例:BPM120_Cm_Bright)
  3. タグ付けの活用
    • Cubasis内でタグ付け機能が利用可能な場合、サンプルやプリセットにタグを付与し、特定の属性でフィルタリングできるようにします。
  4. バックアップの実施
    • 整理したサンプルやプリセットのデータは、定期的に外部ストレージやクラウドサービスにバックアップを取ることで、データ損失のリスクを軽減します。

命名は半角英数字にしましょう

半角英数字 例:abcdefg 123456789 - _

日本語や全角英数字  例:あいうえお 123456 abcd - _

これらの手順により、Cubasisでのサンプルやプリセットの管理が効率化され、制作作業がスムーズになります。

サンプルとは、ドラムビートやメロディフレーズなど、録音された音の断片です。これらをプロジェクトに取り込むことで、楽曲の一部として活用できます。Cubasisには多彩なサンプルが内蔵されており、ジャンルや楽器ごとに分類されています。これらをドラッグ&ドロップでタイムラインに配置し、簡単に楽曲を構築できます。

SE(FX)もサンプルです。こちらの記事もご確認ください。

プリセットとは、シンセサイザーやエフェクトの設定が事前に保存されたものです。例えば、特定のシンセサウンドやリバーブ効果など、複雑な設定を一から行う必要なく、プリセットを選ぶだけで即座にその音色や効果を適用できます。Cubasisには多彩なプリセットが用意されており、初心者でも手軽にプロフェッショナルなサウンドを得ることができます。

ハック②:キーボードショートカット

頻繁に使用する機能のショートカットを覚えることで、操作時間を短縮できます。

特に、バージョン3.7以降では、録音や再生、ナビゲーション、編集などの操作を簡単なショートカットで行うことができ、音楽制作の効率が向上します。

iPhoneやiPadに別売のBluetoothキーボードを接続することで、Cubasis 3のキーボードショートカットを活用できます。これにより、録音や再生、編集などの操作を効率的に行うことが可能です。

操作→ショーカットキー

  • 表示を閉じる: 「Esc」, 「^」または「戻る」ボタン
  • MIDIまたはオーディオエディタを開く: 「Enter」
  • MIDI学習モードをトグル: 「Alt + L」
  • ハブを開く: 「Shift + H」
  • 再生 / 一時停止: 「Space」
  • 録音: 「R」
  • サイクル: 「L」
  • メトロノーム: 「C」
  • 巻き戻し: 「Alt」を保持
  • 早送り: 「Alt」を保持
  • トラックを選択: 「P」
  • 新しいMIDIトラックを作成: 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「N」
  • トラックの全イベントを選択: 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「A」
  • 元に戻す: 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「Z」
  • コピー: 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「C」
  • ペースト: 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「V」
  • カット: 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「X」
  • 分割: 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「S」
  • 接着: 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「G」
  • クオンタイズ: 「Q」
  • トラックをソロ: 「S」
  • トラックをミュート: 「M」
  • トラックを複製: 「D」
  • イベントまたはノートを削除: 「Backspace」
上と同じショートカットですが、逆引きできるようにしました

ショーカットキー→操作

  • 「Esc」, 「^」または「戻る」ボタン:表示を閉じる
  • 「Enter」:MIDIまたはオーディオエディタを開く
  • 「Alt + L」:MIDI学習モードをトグル
  • 「Shift + H」:ハブを開く
  • 「Space」:再生 / 一時停止
  • 「R」:録音
  • 「L」:サイクル
  • 「C」:メトロノーム
  • 「Alt」を保持:巻き戻し
  • 「Alt」を保持:早送り
  • 「P」:トラックを選択
  • 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「N」:新しいMIDIトラックを作成
  • 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「A」:トラックの全イベントを選択
  • 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「Z」:元に戻す
  • 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「C」:コピー
  • 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「V」:ペースト
  • 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「X」:カット
  • 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「S」:分割
  • 「Ctrl」(またはCmd ⌘) + 「G」:接着
  • 「Q」:クオンタイズ
  • 「S」:トラックをソロ
  • 「M」:トラックをミュート
  • 「D」:トラックを複製
  • 「Backspace」:イベントまたはノートを削除
cubasis3のハブ

ハブとは、アプリ起動時に表示される画面で、プロジェクトの管理やチュートリアルへのアクセスを容易にする機能です。新規プロジェクトの作成、最近使用したプロジェクトのオープン、テンプレートの選択などが可能で、作業の効率化に役立ちます。

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ハック③:セクションでのトラック分け

セクションによるトラック分け

プロジェクト内でセクションごとにトラックを分けると、楽曲全体の構造が明確になり、編集や管理がしやすくなります。

セクションとは、楽曲を構成する中での区切りや区分を指します。例えば、以下です。

  • イントロ:楽曲の冒頭部分
  • ヴァース:歌詞の主要部分
  • ブリッジ:楽曲の中で一時的に異なるパート
  • サビ:楽曲の高揚部分
  • アウトロ:楽曲の終わり部分

セクションについては、こちらの記事も参考になります。

ハック④:Myプリセット

よく使うエフェクトやインストゥルメントの設定をプリセットとして保存しておくと、次回以降のプロジェクトで再利用できます。

Cubasisでエフェクトやインストゥルメントのプリセットを保存する手順は以下のとおりです。

エフェクトのプリセット保存手順
  • 手順1
    エフェクトを適用

    トラックのインサートスロットに目的のエフェクトを追加します。


    「e」を押して「エフェクトウィンドウ」に遷移し、エフェクトのパラメータを調整します。

  • 手順2
    プリセットの保存
    MyPreset表示

    エフェクトウィンドウ上部のプリセットメニューから「MyPreset」に移動し、「SACE」を選択します。

    メニューがない場合には「LIST BROWS」ボタンを押してください。また横にある「<」ボタンを押して階層を上がって「MyPreset」を見つけてください。


    新規のPreset保存

    任意の名前を付けて「OK」を押して保存します。


    プリセットが保存されているのを確認

    My Preset に先ほど命名したプリセットが格納されたことを確認します。

インストゥルメントのプリセット保存手順
  • 手順1
    インストゥルメントを設定

    インストゥルメントをトラックにロードします。


    インストゥルメント

    上記どちらかのインストゥルメントアイコンをクリックします。

    インストゥルメントウインドウ

    「インストゥルメントウィンドウ」に遷移するので、左側にリストがない場合「LIST BROWS」を押してください。また適宜「<」を押して上層へ移動してください。

    「MiniSampler」と「Micrologue」

    内臓の「MiniSampler」または「Micrologue」(アナログシンセ)を選んで、音色やパラメータを調整します。(デフォルトの「Microsonic」ではプリセットできない)

    「Factory Preset」

    「Micrologue」の場合、「Factory Preset」を選択して、調整してください。

  • 手順2
    プリセットの保存


    「インストゥルメントウィンドウ」上部のプリセットメニューから「プリセットを保存」を選択し、任意の名前を付けて保存します。

    MyPreset

    左のプリセットメニューの「MyPreset」を選択し、下にある「SAVE」を押してください。


    プリセット

    保存したプリセットが「MyPreset」リストに追加されたことを確認してください。

これらの手順により、カスタマイズしたエフェクトやインストゥルメントの設定をプリセットとして保存し、他のプロジェクトでも再利用できます。

ハック⑤:テンプレート

よく使うトラック構成やエフェクトチェーンをテンプレートとして保存しておくと、新規プロジェクト開始時のセットアップ時間を削減できます。

具体的な活用アイデア
  1. よく使用するトラックの事前設定
    • インストゥルメントトラック: ピアノ、ギター、ベースなど、頻繁に使用する楽器のトラックをあらかじめ追加しておきます。
    • オーディオトラック: リファレンス曲やサンプルを配置するためのトラックを用意します。
  2. エフェクト設定のプリセット
    • グループトラックとFXトラック: ボーカル、ドラム、ギターなどのグループごとにトラックをまとめ、共通のエフェクト(リバーブ、ディレイなど)を適用する設定を作成します。
  3. プロジェクト設定の統一
    • サンプリングレートとビット深度: 録音形式を48kHz/24bitなど、統一した設定にしておくことで、プロジェクト間の一貫性を保ちます。
  4. ワークスペースのカスタマイズ
    • 画面レイアウト: 自分の作業スタイルに合わせてウィンドウ配置や表示項目を設定し、テンプレートに保存します。
  5. テンプレートの保存と活用
    • テンプレートの保存: 設定が完了したら、「テンプレートとして保存」機能を使用して、次回以降のプロジェクト開始時に迅速に作業を始められるようにします。

これらのテンプレートを活用することで、毎回のプロジェクト開始時の準備時間を短縮し、創造的な作業に集中することが可能になります。

Cubasisテンプレートの構成例

Cubasisで効率的なテンプレートを作成することで、楽曲制作の初期設定を簡略化できます。以下に、テンプレートの構成例を示します。

効率的なテンプレートの構成例
  1. トラック構成
    • ドラムトラック: オーディオまたはMIDIトラックを用意し、ドラム音源を割り当てます。
    • ベーストラック: ベース音源を設定したMIDIトラックを追加します。
    • ギタートラック: クリーンとディストーション用に2つのオーディオトラックを準備します。
    • キーボードトラック: ピアノやシンセサイザー用のMIDIトラックを作成します。
    • ボーカルトラック: リードボーカルとバックグラウンドボーカル用に複数のオーディオトラックを用意します。
  2. グループチャンネル
    • リズムセクション: ドラムとベースをまとめるグループチャンネルを作成します。
    • メロディセクション: ギターやキーボードをまとめるグループチャンネルを設定します。
    • ボーカルセクション: 全てのボーカルトラックをまとめるグループチャンネルを用意します。
  3. エフェクト設定
    • インサートエフェクト: 各トラックにEQやコンプレッサーなどの基本的なエフェクトをプリセットします。
    • センドエフェクト: リバーブやディレイ用のエフェクトチャンネルを作成し、必要なトラックからセンドします。
  4. マーカートラック
    • 楽曲の構成(イントロ、Aメロ、サビなど)に合わせてマーカーを配置し、楽曲の進行を視覚的に把握できるようにします。
  5. カラーカスタマイズ
    • トラックやグループチャンネルに色分けを行い、視認性を高めます。

このようなテンプレートを作成しておくことで、新しいプロジェクト開始時に迅速に作業を始められます。

Cubasisテンプレートの保存

Cubasisで作ったプロジェクトファイルをそのままテンプレートとして使用します。

テンプレートの保存方法
  • 手順1
    ファイルの選択

    テンプレートして保存したいプロジェクトファイルを選択後、右下の「MOVE」ボタンを押します。

  • 手順2
    移動先設定

    選択したプロジェクトファイルが紫色に変わります。移動先「Templates」ホルダを選択すると移動します。

  • 手順3
    移動の確認

    移動先の「Templates」をクリックして、フォルダーの中が表示されるので、移動したファイルがあるかを確認します。

【補足】Cubasis 3とは

cubasis3

Cubasis 3は、Steinberg社が提供するモバイル向けのデジタル音楽制作アプリ(DAW)で、iPhoneやiPad上で動作します。これは、同社の有名なDAWソフト「Cubase」のモバイル版と位置付けられ、外出先でも本格的な音楽制作が可能です。

tetsu7017
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モバイル用のCubasisよりPC用Cubaseのほうが断然高機能。

主な特徴
  • 直感的な操作性: タッチスクリーンに最適化されたユーザーインターフェースで、初心者でも簡単に操作できます。
  • 豊富な機能: 無制限のオーディオおよびMIDIトラック、内蔵のバーチャルアナログシンセサイザー「Micrologue」、多彩なエフェクトなど、充実した機能を備えています。
  • 高い互換性: プロジェクトはデスクトップ版のCubaseと互換性があり、モバイルで制作した楽曲をPCでさらに編集することができます。
基本的な使い方
  1. プロジェクトの作成: アプリを起動し、新しいプロジェクトを作成します。
  2. トラックの追加: オーディオトラックやMIDIトラックを追加し、録音や打ち込みを行います。
  3. 編集: 録音したデータをカット、コピー、ペーストなどで編集します。
  4. エフェクトの適用: 各トラックにエフェクトを追加して音質を調整します。
  5. ミキシング: 全体のバランスを整え、ステレオ出力にまとめます。
  6. 書き出し: 完成した楽曲をオーディオファイルとして書き出します。

Cubasis 3は、モバイル環境での音楽制作を強力にサポートするツールです。初心者の方でも手軽に始められるので、ぜひ活用してみてください。

Cubasisのバージョンについて

Cubasisには、主に以下の2つのバージョンがあります。

  1. Cubasis(有料版)
    • トラック数の無制限:オーディオおよびMIDIトラックを無制限に使用できます。
    • 豊富なエフェクトとインストゥルメント:多数のエフェクトやインストゥルメントが利用可能です。
    • 高度な機能:すべての機能が制限なく利用できます。
  2. Cubasis LE(無料版)
    • トラック数の制限:オーディオおよびMIDIトラックの数が制限されています。
    • エフェクト数の制限:使用可能なエフェクトやインストゥルメントの数が限られています。
    • 機能制限:一部の高度な機能が利用できません。

「LE」は「Light Edition」の略で、Cubasis LEはCubasisの機能限定版を指します。この「LE」バージョンは、基本的な音楽制作機能を提供し、主に入門者向けや簡易的なプロジェクトに適しています。

tetsu7017
tetsu7017

Cubasis LEはお試し版の位置づけですね

Cubasis 3(有料版)
Cubasis 3 DAW: 音楽制作アプリ
Cubasis 3 DAW: 音楽制作アプリ
開発元:Steinberg Media Technologies GmbH
¥8,000
posted withアプリーチ
Cubasis LE 3(無料版)
Cubasis LE 3
Cubasis LE 3
開発元:Steinberg Media Technologies GmbH
無料
posted withアプリーチ

まとめ

ミキサー コンソールイメージ

Cubasis 3での作業効率を向上させるための5つのハックをご紹介しました。サウンドの整理、キーボードショートカットの活用、トラックの整理、お気に入りのプリセットの保存、そしてテンプレートの活用は、いずれも作業時間の短縮と生産性の向上に寄与します。これらの手法を組み合わせることで、よりスムーズで効率的な音楽制作が可能になります。ぜひ日常のワークフローに取り入れて、Cubasis 3での制作をさらに充実させてください。

よろしければ引き続きこちらをお読みいただくと、知識が深まります。

\CubasisからCubaseへデータ転送!/
\「サンプル」ならサウンドエフェクトも学ぼう/
\セクション(楽曲のパート)の参考に!/
雑談
プロフィール
この記事を書いた人
tetsu7017

副業マルチクリエイター(ブログ歴10年 、DTMer、ホームページ作成、AI絵師)、江戸時代から続く家業の提灯海外販売を推進| 1970年生まれ|Amazon アソシエイトメンバー |本業:IT製品機構設計|

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