- DTM初心者やAudiostockでの楽曲販売に興味を持つ方
- Audiostockの審査に合格するための具体的なポイントや、収益を上げるための戦略を知りたい方
- Audiostockより求められる楽曲ジャンルを把握できる
- Audiostock審査に合格するための具体的なポイントを学べる
- Audiostock審査基準の変化とその背景を知ることができる
Audiostock(オーディオストック)とは楽曲販売プラットフォーム

Audiostockは、音楽クリエイターが自身の制作した楽曲や効果音を販売できる日本のプラットフォームです。映像制作者や企業が、動画や広告のBGM、効果音として使用する音源を購入する場としても利用されています。
Audiostockの特徴:
- 多様な音源の販売:インストゥルメンタル、効果音など、さまざまなジャンルの音源を取り扱っています。
- 収益化のチャンス:クリエイターは自身の作品を登録し、ダウンロードやライセンス販売を通じて収益を得ることができます。
- 簡単な登録プロセス:ウェブサイト上でアカウントを作成し、作品をアップロードするだけで販売申請できます。
Audiostockで求められる楽曲ジャンル

Audiostockでは、映像制作や広告、ゲームなど多様な用途に適した楽曲が求められています。特に以下のジャンルが人気です:
- 和風楽曲:日本の伝統的な雰囲気を持つ楽曲は、国内外で高い需要があります。
- オルゴール曲:癒しやリラックスを目的としたオルゴール音色の楽曲は、安定した人気を誇ります。
- ポジティブで明るいBGM:企業VPや広告などで使用される、爽やかで前向きな印象を与える楽曲が求められています。
楽曲審査に合格するためのポイント

Audiostockで楽曲を申請し、審査に合格するためのポイントは以下の通りです。
- 音質と技術的な品質の向上
- ノイズの除去:録音時の環境音や不要な雑音を取り除き、クリアな音質を確保します。ノイズの除去にはプラグイン iZotope RXがおすすめです。
- 適切な音量調整:音量が小さすぎると審査に不合格となる場合があります。市販のCD作品と比べて少し小さいくらいで構いませんが、極端に小さい音量は避けましょう。-14LUFSがおすすめです。ラウドネスについてはこちらの記事をご覧ください。
- チューニングとリズムの正確さ:楽器の音程や演奏のタイミングが正確であることを確認します。
- 楽曲構成とアレンジの工夫
- 適度な複雑さ:シンプルすぎる楽曲は不合格となる可能性があります。適度に楽器やメロディーを加え、豊かなサウンドに仕上げましょう。
- 耳障りな音の排除:BGMとして使用されることを考慮し、主張しすぎる音や不快な音を避け、背景音楽として適切なバランスを保ちます。
- メタデータの適切な設定
- 一行説明とタグの正確さ:楽曲の内容を正確に反映した説明文とタグを設定します。誇張や不適切なタグは審査に影響を与える可能性があります。
- 残響処理の適切さ:ループ仕様の音源でも、末尾が不自然に切れないようにフェードアウト処理を行い、自然な終わり方にします。
Audiostockの審査が厳しくなった

Audiostockの審査基準が以前より厳しくなったとの声があります。これは、プロの参入が増え、全体のクオリティが向上したことが一因と考えられます。また、投稿される楽曲の増加に伴い、審査がより厳密になっているとの指摘もあります。
- 権利収入の魅力:Audiostockでは、楽曲を一度登録することで、ダウンロードやライセンス販売を通じて継続的な収益を得ることが可能です。この「権利収入」モデルは、時間に縛られず収入を得られる点で、プロのクリエイターにとって大きな魅力となっています。
- 未発表作品の活用:プロのクリエイターは、クライアントからの依頼で制作したものの、採用されなかった楽曲や過去の作品を多く保有しています。これらの楽曲をAudiostockに登録することで、収益化が可能となり、作品の有効活用につながります。
- 市場の拡大と需要の増加:動画配信や企業のプロモーション活動の増加に伴い、高品質な音楽素材の需要が高まっています。Audiostockは、商用利用可能なハイクオリティな音楽を提供しており、プロのクリエイターにとって新たな収益源として注目されています。
これらの要因が相まって、プロの音楽クリエイターがAudiostockに積極的に参入していると考えられます。
Audiostockの審査に落ちた経験


筆者の経験では、5回の申請のうち4回が太鼓を主体とした楽曲で、そのうち1回は初回で合格しましたが、2回目以降は不合格となりました。特に、2回目の申請が不合格だったため、3回目は改善して再提出し、4回目はさらに修正を加えて再々提出しましたが、結果は同じく不合格でした。このことから、同じような楽曲を繰り返し申請することが不合格の要因となる可能性が高いと感じています。
実際、同一の楽器構成やメロディーラインが類似している場合、オリジナリティや多様性が欠けると判断され、審査で不合格となるケースが報告されています。このため、各作品に独自性やバリエーションを持たせることが重要です。
Audiostockで申請が通りやすく、競合が少ない可能性のある音楽カテゴリーの推定

Audiostock登録をベンチマークした結果、以下の10のアイデアが考えられます。
- 地域特有の伝統音楽
- 日本各地の伝統的な音楽や民謡を現代風にアレンジした楽曲。
- 環境音や自然音を取り入れたヒーリングミュージック
- 森林や海辺の音を背景にしたリラクゼーション音楽。
- 教育用の短いジングルや効果音
- 学校行事や教材で使用できるシンプルなサウンド。
- 特定のスポーツイベント向けの応援ソング
- 地域のスポーツチームや大会を盛り上げる楽曲。
- 季節ごとのイベント用BGM
- 春の花見、夏祭り、秋の収穫祭、冬の雪景色など、季節感を演出する音楽。
- 特定の職業や作業環境向けの作業用BGM
- カフェ、オフィス、工場などで流すことで作業効率を高める音楽。
- 子供向けの簡単な楽器演奏用バックトラック
- ピアノやリコーダーの練習に使える伴奏音源。
- 短いポッドキャストやラジオ番組のオープニング・エンディング曲
- 番組の始まりや終わりを飾る印象的な楽曲。
- 特定の国や地域の民族音楽を取り入れたワールドミュージック
- アジア、中東、アフリカなどの音楽要素を融合させた楽曲。
- シンプルな電子音楽やチップチューン風のBGM
- レトロゲーム風のサウンドで、動画やゲームの背景音楽として利用可能。
これらのカテゴリーは、ニッチな需要がありつつも供給が少ない可能性があるため、制作・申請することで採用されやすくなると考えられます。今後、Audiostockへ申請する作品のアイデアとして採用します。
収益を上げるための戦略

稼ぐためには、以下の戦略が有効です。
- 楽曲数の増加:多くの楽曲を登録することで、ユーザーの目に留まる機会が増え、収益の向上につながります。
- 需要のあるジャンルの制作:人気の高いジャンルや季節感のある楽曲を制作し、ユーザーのニーズに応えましょう。
- 他のクリエイターの作品分析(ベンチマーク):売れている楽曲の傾向を分析し、自身の制作に活かすことで、より市場に適した作品を提供できます。もっぴーさうんどさん、こおろぎさん、などの有名クリエーターさんも参考になります。
まとめ

Audiostockを活用することで、音楽クリエイターは自身の作品を広く公開し、収益化することが可能です。審査に合格するためのポイントや収益を上げるための戦略を意識し、質の高い楽曲を提供していきましょう。
よろしければ引き続きこちらをお読みいただくと、知識が深まります。
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