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実例はCubase Pro 13 (Windows)です。
Cubaseを使用して作曲を行う際、時間を節約し、効率的に作業を進めるための省力化を知っておくことは非常に重要です。この記事では、Cubaseを使った音楽制作において、すぐに実践できる省力化のツールをまとめてご紹介します。
Cubase省力化ハック
テンプレートの活用
毎回のプロジェクト開始を素早く! 「テンプレート」を作成しておけば、よく使うトラック設定やエフェクトチェーンをプロジェクト開始時に一瞬で読み込むことができます。これにより、基本設定にかかる時間を大幅に削減できます。
筆者の「テンプレート」はインサート・エフェクトやグループチャンネル込みで使用するトラックを配置しています。また”マーカー”“テンポ”“拍子”などのグローバルトラックも配置しています。ホルダごと色分けしてわかりやすくしているのもポイントです。
フェーダーはデフォルトですべて0dBになっていますので、「スタジオ」→「Mixconsole」で一括で−10dBほど下げてから保存しています。
トラックアーカイブの活用(Cubase Proのみ)
トラックやその関連データをエクスポート・インポートできる機能です。これにより、特定のトラック構成や設定を他のプロジェクト間で簡単に共有することができます。
トラックプリセットの活用
トラックの設定をまるごと保存して再利用できるツールです。これにより、同じ音源やエフェクト設定を複数のプロジェクトで簡単に呼び出すことが可能です。
MIDIループの活用
ドラムパターンやベースライン、コード進行をMIDIループとして保存しておくことで、繰り返し使用可能です。作曲時のスケッチやアイデア出しに最適。他のプロジェクトで再利用する際にも、テンポやキーの影響を受けにくい特徴があります。
キーボードショートカットの活用
指一本で操作をスピードアップ! よく使う機能にキーボードショートカットを設定することで、作業の流れを途切れさせずに進めることができます。例えば、MediaBayの呼び出しやサンプルのインポートなど、頻繁に使用する機能にはショートカットを割り当てると便利です。
MediaBayの活用
MediaBayタグ付け
サンプル管理を徹底的に効率化! サンプルやループに適切なタグを付け、整理されたフォルダー構造を構築することで、必要な素材を即座に見つけ出せます。「ドラム」「シンセ」「アンビエント」など、ジャンルや用途ごとにタグ付けをしておくと、検索が非常にスムーズです。
タグ付けは「属性インスペクター」を使用して行います。属性インスペクターでは、楽器名、スタイル、テンポなどの属性を追加・編集できます。これにより、フォルダ構造に依存せず、柔軟なメディア管理が可能となります。
また、複数のファイルに対して一括でタグを編集することも可能です。これにより、作業効率が大幅に向上します。ただし、書き込み保護されたファイルの場合、属性の編集が制限されることがありますのでご注意ください。
さらに、ユーザー独自の属性を定義することもでき、より細かい分類や検索が可能になります。これらの機能を活用することで、MediaBayを強力なメディア管理ツールとして利用できます。
MediaBayカスタムフォルダー
CubaseのMediaBayでは、ユーザーが任意のフォルダーをスキャン対象として追加し、メディアファイルを管理することが可能です。これにより、外部のサンプリングCDやオーディオ素材を簡単にスキャンし、視聴・使用できます。
具体的には、MediaBayの「ファイルブラウザー」セクションで、スキャン対象に含めたいフォルダーに移動し、そのフォルダーのチェックボックスをオンにすることでスキャンが開始されます。 スキャンが完了すると、これらのフォルダー内のメディアファイルがMediaBay内で管理可能となり、効率的な素材の検索や整理が行えます。
また、特定のフォルダーをお気に入りとして「メディア」ラックに追加することで、素早くアクセスすることも可能です。 このように、MediaBayを活用することで、カスタムフォルダーを含む多様なメディアファイルの管理が容易になります。
MediaBayプレビュー機能の活用
サンプル選びはスピーディーに! CubaseのMediaBayには、サンプルをプロジェクトにインポートする前に試聴できるプレビュー機能があります。この機能を活用することで、無駄なインポートを減らし、時間を節約することができます。
たMediaBayはCubaseの「メディア」→「MediaBay」をクリックすると出てきます。
バッチ処理の活用 (Cubase Pro のみ)
一度に大量の処理をこなそう! プロセスチェーンを「お気に入り」に保存し、他のクリップやグループに瞬時に適用可能。複数のトラックを同時にエクスポート。これらバッチ処理を活用することで、手作業で行うよりも効率よく作業を進められます。
エクスポート設定の保存
設定の再利用で手間を省く! プロジェクトのエクスポート時に使用する設定を保存しておくことで、毎回設定をやり直す手間が省けます。特に複数のトラックを一度にエクスポートする場合、この方法は非常に有効です。
サードパーティツールの活用
Cubaseと連携できるツールを導入! LoopcloudやSpliceといったサードパーティのサンプル管理ツールを活用すると、クラウドベースのサンプルライブラリを効率的に管理できます。これらのツールをCubaseと連携させることで、さらに作業を効率化できます。
VSTプラグインマネージャーの活用
プラグインが増えると必要なものがすぐに見つけられません。必要なプラグインだけを表示できるように整理しましょう。
Cubase Pro のみの機能で作業効率化
Cubase Pro には初心者にこそ必要な作業効率化機能があります。Proへのアップグレード検討をお勧めします。
エクスプレッションマップ
MIDIパート内での演奏表現を簡単に管理・変更でき、特にオーケストラ音源のアーティキュレーション切り替えに有効です。
バリアオーディオ(VariAudio)
オーディオトラックのピッチやタイミングを視覚的に編集でき、ボーカルの修正やハーモニー作成に役立ちます。
オーディオアライン
複数のオーディオトラックのタイミングを自動的に揃え、ダブリングやコーラスの編集を効率化します。
ロジカルエディター
MIDIデータやオーディオイベントに対して条件付きの編集を自動化でき、複雑な操作を一括処理できます。
まとめ
Cubaseを使って作曲を行う際、これらの省力化ハックを実践することで、作業効率が大幅に向上します。時間を有効に使い、創造性を最大限に発揮するために、ぜひこれらのテクニックを取り入れてみてください。
これらのリソースを活用して、さらに効率的な音楽制作を目指しましょう!
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