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プロジェクトファイルやMIDIデータやプラグインなどのファイルが沢山あって整理が大変ですよね!
作曲を進めるとファイルが沢山増えてきます。仕事の基本である整理。これらDAWのファイルの整理方法を学びましたので情報共有します。
実例はCubase Pro 13 (Windows)です。
Cubaseおすすめのファイル構造構成
同じプロジェクト(楽曲)のプロジェクトファイル(拡張子.cpr)は同じフォルダに保存していきます。
このプロジェクトフォルダの中にその中にoldというフォルダを作成していらなくなったファイルを念のため保存しています。
エクスプレッションマップファイルは、デフォルトだとプロジエクトフォルダの中に置くことになります。今後も別のプロジェクトで使用しますので、マップ用フォルダをプロジェクトフォルダ外に作成しそこに保存しています。
Cubaseファイル管理ツール
Cubaseには、メディアベイ以外にもいくつかのブラウジングツールがあります。それぞれ特定の目的に特化しており、作業内容に応じて使い分けることができます。
よく似ているのでその用途と特徴をまとめてみました。
メディアベイ (MediaBay)
- 用途:PC全体で使用可能なすべてのメディア(オーディオ、MIDI、プリセット、ループなど)を一元的に管理できます。
- 特徴:詳細な検索機能(テンポ、ジャンル、楽器名など)を有します。タグ付けやフィルタリング。サンプルやトラックプリセットの試聴機能もあります。
メディアベイ(MediaBay)の使い方
- 手順1MediaBayを開く
「メディア」→「MediaBay」を選択すると、別ウインドウでMediaBayが起動します
- 手順2MediaBayが起動する
「MediaBay」ウインドウの全景です。左側にあるファイルブラウザーで検索範囲を設定できます
- 手順3メディアの種類を選択
メディアファイルを選択することで、ファイル検索の絞り込みができます。
なおインストゥルメントプラグイン(ソフトシンセ音源)の音色を確認したい場合には「プラグインプリセット」を選択するとよいです。
メディアベイでのメディアファイル試聴のやり方
- 手順1素材を選択する
素材を選択します。素材種別のアイコン表示が分かりにくいです。アイコンについては後述しているので参照お願いします。
もしくはスクロールバーを右に動かすと「MediaType」で素材種別が確認できます。
- 手順2オンスクリーンキーボードタイプを変更する
右下「●」を押すと、PCキーボード表示と鍵盤の切り替えができ、演奏できます。
- 手順3鍵盤表示の場合の切り替え
「◀」を押すと「ベロシティーレベル」を変えることができます。
鍵盤下の長方形ボタンを押すと、オクターブが変わります。
メディアファイル(Media Type)のアイコン
ネットで調べてもアイコンの意味を掲載しているものがなく、よくわからなかったので主要なメディアファイルアイコンとその試聴方法をまとめてみました。
追加したインストゥルメントプラグイン(ソフトシンセ音源)やエフェクトのプリセットがMediaBayで見つけられない?!
Cubaseをよく使いこなせてない最初のころ、プラグインのプリセットを検索できませんでした。これにはかなり焦りました(^^;)
追加した外部インストゥルメント(ソフトシンセ音源)VSTやエフェクトVSTのプリセットをメディアベイで表示させるにはご自身での登録が必要です。なお内部(バンドル)インストルメントVSTやエフェクトVSTのHALionSonicやPadShopのプリセットは登録なしのデフォルトで見ることができます。
- 手順1プラグインを立ち上げる
- プロジェクト内で目的のプラグインを立ち上げ、設定を行います。
- プリセットとして保存したい音色やエフェクトの設定を調整します。
- 手順2プラグイン内でプリセットを保存
- プラグインウィンドウの上部バーにある「▼」アイコンをクリックします。
- 「プリセットを保存…」を選択します。
- 手順3プリセット情報を入力
- 「新規プリセット」: 自分がわかりやすい名前を入力します。
- 「属性インスペクタ-を表示」: 必要に応じてカテゴリやタグを設定すると、後で検索が容易になります。
- これにより、Cubaseのプリセットライブラリに保存されます。
- 手順4MediaBayのスキャン
- 保存したプリセットがMediaBayに表示されない場合は、MediaBayで該当フォルダを再スキャンします。
- MediaBayを開き、左側のブラウザーから「VST Sound」または保存先のフォルダにチェックを入れてスキャンを実行してください。
プール
- 用途: Cubaseのプロジェクト内で使用されるメディアファイル(オーディオ、ビデオなど)を管理するための機能です。
- 特徴:プールウィンドウを通じて、プロジェクト内のすべてのメディアファイルを閲覧、整理、編集することができます。
- 手順1プールを開く
「メディア」→「プールを開く」を選択すると、別ウインドウでプールが起動します。
- 手順2プールが起動する
「プール」が立ち上がります。
Loopループブラウザー (Loop Browser)
- 用途: 主にオーディオループやMIDIループを検索・試聴するために使用します。
- 特徴:メディアベイよりシンプルなインターフェースとなっています。ループ素材をテンポに合わせて試聴可能です。オーディオループのインスタントアクセスという機能位置づけです。
- 手順1Loopブラウザーを開く
「メディア」→「Loopブラウザー」を選択します。
- 手順2Loopブラウザーが起動する
「Loopブラウザー」が立ち上がります。
Soundサウンドブラウザー (Sound Browser)
- 用途: VST音源やエフェクトのプリセットを検索・選択する目的で使用します。
- 特徴:VSTインストゥルメントのプリセットを試聴しながら選べます。また音色をカテゴリやキーワードで素早く検索できます。特にソフトシンセの音色選択に最適です。
- 手順1Soundブラウザーを開く
「メディア」→「Soundブラウザー」を選択します。
- 手順2Soundブラウザーが起動する
「Soundブラウザー」が立ち上がります。
VSTプラグインマネージャー
- 用途: 使用可能なエフェクトやソフトシンセを一覧表示したいときに使用します。
- 特徴:プラグインのカテゴリ分けや検索機能があります。エフェクトやソフトシンセをトラックにドラッグ&ドロップで追加可能です。
- 手順1VSTプラグインマネージャーを開く
「スタジオ」→「VSTプラグインマネージャー」を選択します。
- 手順2VSTプラグインマネージャーが起動する
「VSTプラグインマネージャー」が立ち上がります。
ツールの使い分け
各ツールのおすすめの使い分けは下記になります。
- 幅広い素材を管理・検索したい場合 →メディアベイを使用。筆者はこれをメインで使用しています。
- ループ素材に集中したい場合 →ループブラウザーが便利。 ループでの曲作りが主な方に。
- 音色やエフェクトのプリセットを選択する場合 →サウンドブラウザーを使用。
これらのツールを適切に使い分けることで、Cubaseでの作業効率がさらに向上します!
サーデパーティ製のサンプル管理ツール
ADSR Sample Manager
PC内に格納・保存しているすべてのサンプル(サンプリング音源)を管理できる無料のVSTプラグインです。あまり使っておらず詳しくありませんので、ここではダウンロードサイトを紹介するのみにします。
Loopcloud
有料のサンプル(サンプリング音源)サイトです。以前のFreeプランはなくなってます。Loopcloud SoundsというVSTプラグインが提供されています。Loopcloudで購入したサンプルだけでなくPC内に格納・保存しているすべてのサンプルを管理できるVSTです。こちらもあまり使っておらず詳しくありませんので、ここではダウンロードサイトを紹介するのみにします。
まとめ
整理整頓は、どの業界業種にも共通する仕事の基本ですよね。作曲作業の効率化が図れ、ミスも少なくなります。
様々な管理ツールがありますが、すべてを使いこなす必要はありません。ご自身の目的用途に応じてツールを取捨選択して効率化していただけたらと思います。また素材の単位も、音色やエフェクト単体で、MIDIやオーディオループで、トラックで、プロジェクトで、と人それぞれのやり方で管理されたらと思います。素材を音色単位をMediaBayで管理、トラックプリセットでトラック単位を登録し管理活用、がおすすめです。
Cubaseには使いこなせないほどの無数の機能があります。これはいろんなかたのニーズを取り入れた結果です。したがって、Cubaseすべての機能を使いこなす必要があるということではありません。
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